CODE46

遺伝子・クローン技術が可能となった近未来における、とある愛の行方…な、ストーリー

きっとSFという部分にフォーカスしてないせいなんだろうけど、共感覚ウイルスという素敵な設定が生かされていなくてとても残念…かも。なので、近親者としての共感によって恋に落ちる(きっとそういう事だと思うんだけど)という話の流れに、それこそ見ていて共感できないような感じなんですな。

マッスル・モンク

前世のカルマが見えてしまうマッチョな武僧の解脱への道のりと香港コメディ...な、ストーリー。

前半のB級感あふれるアクションコメディと、後半の(自らの心の中の)仏を悟る精神世界。そしてそれをつないでいる(対比としての)肉襦袢。...むむ、深い。
救いがない世界だけど、『許し』のみによって平穏が訪れる...、そんなメッセージが予想外の謎なテンションでえがかれていて、グロいシーンがあるのにもかかわらず不思議な気持ちにさせてくれます。

ヘルボーイ

悪魔の子供として生まれながら人間に育てられたヘルボーイの活躍と苦悩...な、ストーリー。

ヘルボーイ=ロン・パールマン。それにつきますなあ。脇役(半魚人、ラスプーチン、ゼンマイ男など)もいい感じだし、ヒロインのセルマ・ブレアもかわいい。どうしても安っぽくなってしまう(ていうか、きっとそれがいい)展開は気にしない方向で...。

イノセンス

セクサロイドによる暴走殺人事件を追う9課と、少佐の影...な、ストーリー。

見事な突き放しっぷりで、難解風なんだけど、プロット自体は単純な話、みたいな。せめて、セクサロイドの問題行動を見てわかる形で表現してもらわないと、物語として盛り上がらない気がするけどなあ。
主題であるヒトとヒトとではないものをへだてている境界線についての考察や、なぜヒトは人形を愛でるかみたいな問いは、おおっぴらにメッセージにするのもちょっぴし恥ずかしい感じだし、(ボソボソと語っている)あのくらいがちょうどいいのかしらん。
結果として、わりとチビっとした事件なんだけど、少佐が毎回助けにきてくれるなら、バトーは無敵ですわな。ちなみに『私にはもう葛藤がない』みたいな事を言っていたけど、ネットと融合するってどんな感じなんでしょうね...。

イノセント・ブラッド

ニキータのアンヌ・パリロー主演のバンパイア・セクシー・サスペンス...な、ストーリー。

シリアスな感じを期待していたのですけど、B級感ありありでなんだか拍子抜け...。せっかくの都会に暮らすバンパイアなのに、内容とかストーリ−とか、もうちょっとどうにかなんないものなのかしら。怪物映画に求められている雰囲気って、実はこんな感じなのかなあ。

ドラキュリア

ドラキュラとヴァン・ヘルシングの、時代と世代を超えた戦いと新解釈...、なストーリー。

ビックリな新解釈でドラキュラの苦悩や弱点の秘密なんかをストーリー展開していくのですけど、いかんせん登場人物の行動に必然性が感じられなくて、どうにも盛り上がらない感じ。アクションとゴスのバランスも中途半端になってしまって、全体が軽いイメージになってしまっているし、(解釈は面白いのに)どうにも残念だなあ。

スタスキー&ハッチ

ハチャメチャ刑事コンビのハチャメチャな麻薬捜査と70年代気分...な、ストーリー。

ジュリエットちゃんだけが見たかったので、映画自体は正直どうでもいいような気分ではあるのですけど、コメディ系刑事ドラマのツボはしっかり押さえてあるし、70年代リスペクト感アリアリだし、スヌープはいい味出しまくりだし、好きな人にはたまらないのかも...。(僕は元のテレビドラマにはほとんど接点はないのですけど、)エンディングでのオリジナルキャストとのバトンタッチもうまく演出されていて、いい感じであります。それにしてもジュリエットちゃん老けたなあ...............、しょうがないか。

ショーン・オブ・ザ・デッド

ダメ人間への讃歌、そしてイギリスコメディ感満載のゾンビムービー、なストーリー。

主人公達のおマヌケぶり・ダメ人間ぶりと、ゾンビを軸にしてだんだんと親や恋人との愛情を取り戻していく過程が、実にうまくマッチしていて、なんだかとても素晴らしいです。エンディングで流れるクイーンの「You're My Best Friend」が、仲良くプレステをする二人(ショーンとエド)と相まって、これまた素晴らしいのであります。

28日後...

謎のウイルスによる伝染病から生き残った数少ない人間のサバイバル、そしてゾンビムービーリスペクトなストーリー。

前半の期待感とは裏腹な後半の展開で、ちょっと残念な感じ。感染者の血液が体内に少し入っただけで感染するというのに、登場人物が無頓着なので観ていてストレスありまくり。もう少し理性的と言うか、リスクを考えて行動してもらわないと、観ている側としてはストーリーに入り込めないと思うけどなあ。

ヴァン・ヘルシング

モンスターハンター「ヴァン・ヘルシング』と、吸血鬼『ドラキュラ』との400年の長きに渡る因縁...なストーリー。

全編を通じて物語の雰囲気がとてもいい感じ。基本的にゴスなんだけど、ドラキュラの3人の花嫁も(変形前も後も)不思議な愛嬌があるし、バチカンの地下組織も滑稽な雰囲気があるし、フランケンシュタインの怪物もなんだか挙動とか風貌とかが面白いし...で、なんとなくコミカルな感じも混ぜつつ...みたいな。話の展開に深みがないのは残念ですけど。